飢餓を国連世界食糧計画 (WEP) の視察で、
アフリカ諸国や南アジアへ何度も足を運んだ。
国連WFPが支援している学校給食では、
1食分の食事を赤いカップに注いで支給する。
栄養がたっぷり詰まった1杯の赤いカップが、
その日の唯一の食事になる子どももいる。
そんな中、カップの中の食事を、毎日、半分残す少女がいた。
彼女はきっと、おなか一杯なのだろうと誰もが思った。
ところが後日、 少女は残した給食を家に持ち帰って弟に分けていたことがわかったのだ。
自分のお腹が満たされなくても、
弟の分を残す少女のやさしさは語り草となった。
世界の5歳未満の子どものうち、21%が日常的な栄養失調による
発育阻害に苦しんでいる。一方で、豊かな国では、太り過ぎが悩みの種。
地球に食料が足りないのではない。
バランスよく配分されていないだけなのだ。
君はどんなことをもっと知りたい? ふしぎに思ったかな?